原発 : 時を超える風景
否応なく風景を形作る原発
それは時を超えてそこにある
日本には、すでに廃炉が決定したものも含め原子力発電所が59基存在しています。
技術的かつ社会的な問題を抱える原発は、その役割を終えても簡単には解体されず長い年月そこにあり続けます。否応なくその姿は風景を形作るのです。
私は現役記者だったころから原発に関する取材をしてきました。
議論は生煮えのまま深まらず、ときの権力によって翻弄されてきたその存在は、喉に刺さった小骨のように私の心に引っ掛かっています。
原発とは何なのか。
いま、全国の原発の立地地域を巡っています。
改めて原発を風景として表現することで“もの”としてのありようを確認するためです。
本来の姿を浮かび上がらせるため、色彩を排し、精細な描写を欠くヴァンダイク・ブラウン・プリント技法を採りました。
褐色の画面に浮かび上がる原発は現在のものなのでしょうか、それともはるか過去、あるいは未来の姿なのでしょうか。
古典写真技法で表現された原発は、時を超えてそこにあります。
- 2023年4月11日〜23日 KG+ 2023 ギャラリーヒルゲート展示(YouTube動画)
※以下URLをクリックすると別画面で開きます。
https://www.youtube.com/watch?v=ykzO6RKGMdo
「原発 : 時を超える風景」概要
原発 : 時を超える風景 GENPATSU : a landscape transcend time
KG+ 2023 (「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」連携イベント) 公式プログラム
会期 2023年4月11日〜23日
会場 ギャラリーヒルゲート
京都市中京区寺町三条上ル