クラシカルフォトグラフとは
クラシカルフォトグラフでは、1888年に発明されたフィルム写真より以前の印画方法、いわゆる”古典写真技法”に、現代のデジタル技術を組み合わせて新しい作品をつくり出しています。古典写真技法には、ダゲレオタイプ(銀板写真)、ヴァンダイクブラウンプリント、サイアノタイプ(日光写真)、アルビューメンプリント(鶏卵プリント)、ガラス湿版、コロタイプなどがあります。
現代はフィルム写真からデジタル方式の写真が主流となり、記憶や記録というより瞬間の感覚を楽しむことが大半となってきています。思い出はパソコンやスマホの中にのみ保存され、プリントされることは稀になりました。デジタルカメラや携帯電話のカメラが主流になる前の写真は、現像から印画紙に写しだされるまでの間には、想像や期待やドキドキ感がありました。時には失敗作もありましたが何某かの趣がありました。
2021年から、これらの技法を活用する評価の高い日本国内外のアーティストとともに、「Classical photographの魅力」という展覧会を毎年開催しています。古典写真技法の普及と伝承に尽力するとともに、写真とアートの中間のような「古くて新しい創造」に出会う感動を一人でも多くの方に伝えていきたいと思っております。
●YouTube「第二回 Classical Photographの魅力 〜ミュシャが生きた時代の写真術」(8分19秒)
若林 久未来 受賞作品 「Beautiful Ms.清月」
2014年「芦屋写真展-Road to Paris-」
グランプリ受賞
14歳で仏門に入られた清月住職はこれまでにお化粧をしたことがありません。無理にお願いし口紅を引かれた時の一瞬のあどけない表情を撮影しました。
日ごろのお勤めされている凛とした表情との対比、どちらも美しいです。
「銀婚式」
2018年SALON D'AUTOMNE(サロンドートンヌ展)入選
この作品は、乾杯しているが会話は仮面をかぶって話している、果物も花も萎れている、ただ1つフレッシュなのはレモンのみ、しかし味わうと苦い。
銀婚式を迎えた夫婦のはかなさを静物にて表現しました。
「Silence, Gogh, Monet」
2021年 SALON D'AUTOMNE(サロンドートンヌ展)入選
-
Silence 静寂 ゴッホ
一節によればこの道を抜けた先の『カラスのいる麦畑』を描いたとされる麦畑でヴィンセント・ヴァン・ゴッホは自殺をしたとされている。
フランス オーベルシュルオワーズにて撮影 -
Silence 静寂 モネ
クロード・モネは晩年ジヴェルニーのこの庭で家族に囲まれ『水連』等作品制作をした。2人の画家の心の静を表現しました。
フランス ジヴェルニーにて撮影
- 2007年
- 大阪芸術大学写真学科に入学し、古典技法を学ぶ。
- 2011年
- 卒業時卒業制作学科賞受賞
- 2014年
- 芦屋写真協会公募展「-Road to Paris-パリ」第1回グランプリ受賞。他入賞多数。
- 2014年
- MIギャラリーにて"Beautiful"個展
大阪生まれ
2014年以降 国内だけでなくパリ、ロシア(エカテリンブルグ)など海外でも活動中
展示会、招待・ワークショップ等多数
受賞歴
- 2011年度
- 写真学科卒業制作 学科賞受賞
- 2014年
- 「芦屋写真展 -Road to Paris-」 グランプリ受賞
- 2018年
- MIギャラリーMIG賞 受賞
- 2018年
- SALON D'AUTOMNE(サロンドートンヌ展)入選
- 2019年
- MIギャラリー MIGAA 優秀賞受賞
- 2021年
- SALON D'AUTOMNE (サロンドートンヌ展)入選
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