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「Flows ～ Indians in Kansai ～」

インドから日本に移住した“第一世代”はカレーショップなどで生計を立て、
その後パールトレードなどで成功する人・・・
更に現代はＩＴで成功する若者・・・
これら3世代間の断絶を作品で表し、
第一世代はヴァンダイクブラウンプリント、
次世代をモノクロ、
現代をカラーで見せています。

制作者：　若林久未来、谷村良太、松本和史
Kumiko Wakabayashi, Ryota Tanimura, Kazuhito Matsumoto

・若林久未来 ( Art Office K / Photographer / Classical photograph artist )
[Vandyke Brown Print / ヴァンダイク・ブラウン・プリント]
https://art-kumi.com

・松本和史 analicear (Editor / Curator)
https://analicear.com

インド人移民の多くは、前世紀の半ば、インドから香港に渡り、香港から横浜や神戸を目指した。彼らは東洋一の港である神戸に下り立ち、居留地に屹立する壮麗な欧風建築に心奪われ、明日の成功を夢見た。

古くからの日本におけるインド移民の主要なビジネスは、繊維業に加えて、真珠の取引だった。今なお神戸は世界的な真珠の取引市場であり、この分野において半世紀以上もの間、神戸のインド人商人が果たしてきた影響力は大きいものがある。

人は移ろう。比較的コンサバティブな価値観を持つインド文化においても、移民の価値観は世代によって大きく異なっている。それぞれの世代が持つ価値観はそのギャップを埋められず、分岐する。今回は三つの連作作品から、その一つを出展する。